スイッチバックで進行方向を変えるので、私も車両を移る。ここから終点の大館まではあと少し。
キハ110系・100系はワンマン運転対応で、運転席横のスペースは開放されており(仕切はある)フロントビューが堪能できるのだが、
この花輪線は列車の連結方法がよろしく無い。
気動車つまりはディーゼル列車の煙突は、車両先端にあり、煙突を隠す為の太い柱が運転席の逆側にある。普通はこの煙突側の先頭車は連結の内側に持ってくるのだが、この列車は前後の運転席側にこの太い煙突が来ているのである。よって視界が悪い。
列車は奥羽本線を大きく乗り越え9:59大館駅3番線に到着した。
このまま、奥羽本線で弘前入りしても時間を相当に持てあますので、急遽少し寄り道をする事にした。
秋田方面へ数駅もどり、昨日乗った田沢湖線の角館を結ぶ、秋田内陸縦貫鉄道が接続する鷹ノ巣駅を見ておこう、こうすると、ちょうど特急「かもしか」への接続もいい。これは青森行きの鈍行701系列車を避ける為でもあり、一石二鳥な作戦でもあった。
1番線に入線してきた秋田行き奥羽本線・各駅停車に乗り込む。案の定、旅情感の無いロングシートの通勤列車701系である。奥羽本線は単線だが糠沢からは複線になる。その先鷹ノ巣からは再び単線になるのだが、この路線の幹線としての扱いが低い事を物語っている。
鷹ノ巣までの間にJR貨物と3回すれ違う。首都圏では貨物駅が次々と閉鎖・売却・再開発されているが、地方では貨物輸送はまだまだ健在のようだ。さらに寝台特急日本海3号がすれ違った。近いうちに廃止されらしいことを旅の出発前にニュースで知っていたので、偶然にも見納めに立ち会う事ができた。
鷹ノ巣に10:21到着。特急「かもしか」が来るまで、約25分ほどある。オレンジ色の秋田内陸縦貫鉄道(通称:縦貫線)をシャッターにおさめ、駅前のシャッター商店街を歩くも、古い町並みは気配すら感じられない。ちなみに縦貫線の駅名は「鷹巣」と書く。
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